近年、「バリアフリー」という言葉を耳にすることが増えてきました。
高齢化が進む日本では、『すべての人にとって使いやすい建物づくり』が重要なテーマとなっており、建築の世界でも「バリアフリー化」は年々進んでいます。
2025年6月にはバリアフリー法の改正もあり、公共施設や住宅の一部においてバリアフリー対応が強化されます。
■ バリアフリーってどういう意味?
「バリアフリー」とは、『高齢者や障がいのある方が生活するうえでの“障壁(バリア)”を取り除く』という考え方です。たとえば、
・段差のない出入り口
・広めの廊下やトイレ
・エレベーターや手すりの設置
などが代表的な例です。
■ 建築に関わる法律とバリアフリー化
実はバリアフリーは、「バリアフリー法(高齢者・障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律)」という法律によって、公共建築物などに一定の基準が義務付けられており、近年の法改正では、以下のようなポイントが強化されています。
・商業施設や駅などの公共性の高い建物にバリアフリー化が義務付けられるケースが拡大
・避難経路やエレベーターにおける寸法や設計基準が見直し
・一般住宅でも自治体による支援制度が充実
バリアフリーは「高齢者向け」と思われがちですが、子育て世代や一時的なけがをしたときにも助かる設計です。
建物のバリアフリー化は、今後ますます進んでいく社会の流れです。
法律や制度の動きも含めて、「誰にとっても暮らしやすい住まい」を考えることがこれからの家づくりの基本になっていきそうです。
今後の設計やリフォームの際には、「どこをバリアフリー化できるか?」を一度考えてみるのもおすすめです。